2026年7月27日

それぞれの特徴
こんにちは、高槻リンク歯科です。歯石って実は大きく分けて二種類あるんです、今日はそれについて解説していきます。
「毎日歯磨きをしているのに歯石がついてしまった」という経験はありませんか?歯石は、歯垢(プラーク)が唾液中のミネラルと結びついて石のように硬くなったもので、一度できると歯ブラシでは取り除けません。実は歯石には大きく分けて「歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)」と「歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)」の2種類があり、それぞれ特徴や体への影響が異なります。
まず「歯肉縁上歯石」は、歯ぐきより上の見える部分に付着する歯石です。白色や黄白色をしていることが多く、前歯の裏側や上の奥歯の外側など、唾液が多く出る場所に付きやすいのが特徴です。比較的見つけやすいため、自分でも鏡で確認できる場合があります。歯肉縁上歯石そのものが強い炎症を起こすわけではありませんが、表面がザラザラしているため細菌が付着しやすくなり、歯肉炎や虫歯の原因となります。
一方、「歯肉縁下歯石」は歯ぐきの中、歯周ポケットの奥深くにできる歯石です。血液中の成分を多く含むため、黒色や暗褐色をしているのが特徴です。肉眼ではほとんど見えず、歯科医院で専用の器具を使って初めて確認できることが少なくありません。この歯石は歯の根に強固に付着しているため、自宅で除去することはできません。
特に注意したいのは歯肉縁下歯石です。歯周ポケットの中で細菌の温床となり、歯ぐきの炎症を悪化させるだけでなく、歯を支える骨(歯槽骨)を徐々に溶かしてしまいます。初期の歯周病は痛みが少ないため気づきにくく、「気づいたときには歯がぐらついていた」というケースも珍しくありません。歯周病は日本人が歯を失う最大の原因とされており、歯肉縁下歯石を取り除くことは治療の基本となります。
歯石は一度付着すると歯磨きでは落とせませんが、毎日の丁寧なブラッシングやデンタルフロス、歯間ブラシを使用することで、歯石のもとになるプラークを減らすことができます。また、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、歯石を早期に除去し、歯周病や虫歯を予防できます。
「歯石が少し付いているだけだから大丈夫」と思わず、見える歯石だけでなく、見えない歯石にも注意することが大切です。3~6か月ごとの定期検診を習慣にして、お口の健康を長く守っていきましょう。