2026年8月10日

こんにちは、高槻リンク歯科です。みなさんは歯周病や虫歯で歯を抜いた後放置していませんか?
歯を抜いた後、特に痛みや不便を感じないと、治療を後回しにしてしまうことがあります。しかし、歯が抜けた状態を長期間そのままにしておくと、少しずつお口の中の環境が変化してしまうことがあります。
今回は、歯を抜いたままにすることで起こりやすい変化について解説します。
■ 隣の歯が動いてしまう
歯には、それぞれ支え合いながら適切な位置を保つ役割があります。
歯を失うと、その部分にできたスペースに向かって、隣の歯が傾いたり移動したりすることがあります。また、反対側の歯が、噛み合う相手を失うことで伸びてくるように移動することもあります。
その結果、歯並びや噛み合わせが変化し、将来的な治療が難しくなる場合があります。
■ 噛みにくくなり、他の歯への負担が増える
歯が1本なくなっただけでも、噛み合わせのバランスが変化することがあります。
失った歯の代わりに別の歯に負担が集中すると、その歯がすり減ったり、欠けたり、歯周組織に負担がかかったりすることがあります。
特に複数の歯を失ったままにすると、食事の際に噛みにくさを感じるようになることがあります。
■ 歯周病や虫歯のリスクにも注意
歯が抜けた部分そのものは虫歯にはなりませんが、歯が移動することで歯ブラシが届きにくい場所ができる場合があります。
その結果、プラーク(歯垢)がたまりやすくなり、周囲の歯の虫歯や歯周病のリスクが高くなることがあります。
■ 顎の骨が痩せることがある
歯を失うと、その歯を支えていた顎の骨には、これまでのような「噛む刺激」が伝わらなくなります。
そのため、時間の経過とともに歯を支えていた部分の骨が少しずつ吸収され、痩せていくことがあります。
顎の骨が大きく減少すると、将来的に入れ歯やインプラントなどの治療を行う際に、治療方法の選択肢が限られる場合もあります。
■ 歯を抜いた後は、どんな治療がある?
歯を失った場合の治療には、主にブリッジ・入れ歯・インプラントなどがあります。
ブリッジは、失った歯の両隣にある歯を利用して人工の歯を固定する方法です。入れ歯は、取り外しができる人工の歯で失った部分を補います。
インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療方法です。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、お口の状態や年齢、全身状態、生活スタイルなどを考慮して治療方法を選択することが大切です。
■ 「痛くないから大丈夫」と放置しないことが大切
歯を抜いた直後は痛みや腫れがあっても、時間が経つと症状がなくなるため、「もう治った」と思ってしまうことがあります。
しかし、歯がなくなったことによる噛み合わせや歯並び、顎の骨への影響は、時間をかけて進行することがあります。
「歯を抜いたけれど、治療をせずそのままにしている」「以前抜いた歯の部分が気になる」という方は、一度歯科医院で相談してみましょう。
歯を失った後の治療は、早めに相談することで選択肢を広げられる場合があります。
歯を1本失っただけだから大丈夫、と考えず、お口全体の健康を守るためにも、放置せず適切な治療を検討することが大切です。