2026年4月14日
歯科医院で「キーン」という音を聞いたことはありませんか?その音の正体が「エアタービン」と呼ばれる機器です。歯を削るときに使われる代表的な器具のひとつで、多くの患者さまが歯科治療のイメージとして思い浮かべる機械でもあります。今回は、このエアタービンについてわかりやすくご説明します。
エアタービンとは、圧縮された空気の力を利用して先端のバー(小さなドリル)を高速回転させる機械です。その回転数は非常に速く、1分間に数十万回転にも達します。この高速回転によって、虫歯の部分だけを効率よく削ることができ、短時間で精密な処置が可能になります。また、細かい部分までしっかりとアプローチできるため、歯への負担を最小限に抑えた治療が行える点も大きな特徴です。
エアタービンの大きな特徴は、「速く削れること」と「細かい操作がしやすいこと」です。特に初期の虫歯や、歯と歯の間などの細かい部分の処置に適しており、健康な歯質をできるだけ残しながら治療できるというメリットがあります。一方で、高速回転によって摩擦熱が発生するため、治療中には水を同時に噴射しながら使用します。これにより歯の温度上昇を防ぎ、歯や神経へのダメージを抑えるとともに、痛みの軽減にもつながっています。
また、「キーン」という音や振動が苦手な方も多いですが、これはエアタービンの構造上どうしても発生してしまうものです。特に初めての治療や久しぶりの通院では、不安に感じる方も少なくありません。しかし、現在では技術の進歩により、従来よりも静音性や振動の少なさに配慮された機器も増えてきています。当院でも患者さまの負担を軽減できるよう配慮しながら使用していますので、不安な点があれば遠慮なくお声がけください。
歯を削る機械には、エアタービンのほかに「コントラアングル(低速回転の機器)」などもあり、治療内容によって適切に使い分けています。例えば、虫歯を大きく削る場面ではエアタービンを使用し、その後の仕上げや細かい調整には低速の機械を用いることで、より精密で丁寧な治療を行うことができます。
さらに、エアタービンは先端に取り付けるバーの種類を変えることで、削る用途や部位に応じた使い分けが可能です。虫歯の除去だけでなく、被せ物の形を整えたり、細かい部分の調整を行ったりと、さまざまな場面で活躍しています。また、治療時には唾液や削った粉塵をしっかり吸引することで、口腔内を清潔に保ちながら安全に処置を進めています。
エアタービンは、虫歯治療だけでなく、被せ物や詰め物の調整、古い修復物の除去など、さまざまな場面で活躍する重要な器具です。見た目や音に驚かれることもありますが、患者さまの歯をできるだけ守りながら、効率よく治療を進めるために欠かせない存在です。
歯科治療に対して不安や疑問をお持ちの方は多いと思いますが、どのような器具を使っているのかを知ることで、少しでも安心していただければ幸いです。当院では、患者さまにわかりやすく丁寧な説明を行い、安心して治療を受けていただける環境づくりを大切にしています。気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。